監視カメラの方式の違いについて

監視カメラには、その周辺機器との接続方式により大きく2つの方式があります。

同軸ケーブルで接続する旧来のアナログ方式とここ10年程で急激に普及してきたLANケーブルで接続するデジタル方式になります。

前者にはNTSCやPALと呼ばれる映像信号自体がアナログ信号のCVBS(コンポジット信号)方式、高画質映像を内部ではデジタル処理し、専用の送受信回路を使ってアナログ伝送するAHD方式があります。

また、同軸ケーブルを使用するためアナログ方式と間違われやすい方式としてHD-SDI方式がありますが、これは、非圧縮のデジタル高画質信号をそのまま同軸ケーブルで送受信しますので長距離を伝送することが困難になります。システム自体が高価になりますので放送局などで使用されています。

 一方LANケーブルを使用するカメラは、IPカメラとも呼ばれ、撮影した映像を一旦圧縮してインターネットの通信規格を利用して映像信号を送ります。送信側で圧縮、受信側で解凍の処理が必要なこと、ネットワーク回線でパケットと呼ばれる形態でIPアドレスなどの送受信情報を付加して送られるため、どうしても受信側での映像信号には遅延が発生します。

 ただ、世界中に普及しているインターネット網を利用して映像信号を送ることが可能ですので、セキュリティー面では十分な配慮が必要になりますが、遠隔地からでも監視することが可能となると言う利点があります。

現在では、世界中でのインターネットの普及もありIPカメラの需要も急激に伸びています。

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